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無秩序なアスベスト(石綿) 解体工事に対し指導を強化する要請書を手交


  
 連合沖縄・沖縄労働安全衛生センターは、米軍高層住宅改修工事に従事した125名がアスベストの使用を知らされないまま現場作業を行い、石綿に暴露した問題について、7月29日に沖縄県に対して「無秩序なアスベスト(石綿)解体工事に対し指導を強化する要請書」を手交し、8月12日に沖縄県議会に対して「無秩序なアスベスト(石綿)解体工事に対し指導を強化する陳情書」を手交した。
 この問題については、7月4日の琉球新報「石綿把握せず住宅改修」で報じられ、7月17日の沖縄タイムスでは「石綿に暴露125人」と一面に大きく報道された。それだけでなく、アスベストが使用されている廃棄物が通常の産業廃棄物処理施設で処理された可能性があるとも報じられている。
 そのような中、石綿に暴露した可能性のある労働者から沖縄労働安全衛生センターに相談ダイヤルがあった。対応した沖縄労働安全衛生センター西表敏克事務局長から、工事に従事した労働者だけでなく、その周辺住民や産業廃棄物の運搬ルートでも飛散している可能性が強いことから、真相究明に向けた要請が必要であり、具体的な内容を把握するため、工事に従事した労働者4名と面談を行った。これまでの問題の経緯や元請け業者の対応、当事者の思いを聞いた上で、連合沖縄と沖縄労働安全衛生センターで沖縄県と沖縄県議会に対して要請を行った。

 沖縄県への要請行動で高良恵一事務局長は、「作業に従事した労働者から連合沖縄に相談があった。4月頃から、現場の解体工事において、アスベストが使用されている可能性が疑われ、元請け業者に事実関係を確認してきたが明確な返答がなかった。そのため、自分達で現場の廃棄物からサンプリングを行い検査した結果、アスベストの使用が確認された。その事実関係を持った上で会社側と対応してきたが、元請け業者から誠実な対応は無かった。
 結果、新聞報道においてアスベストが使用されていたことが明らかとなた。今回の要請は7項目あるが、このような業者には何らかのペナルティーを科すことが社会正義から当然であるべき姿であると思っている。沖縄県としての考えを聞かせていただきたい」と訴えた。

 要請に対して沖縄県當間秀史環境生活部長は「我々も新聞報道で知った。7月11日に環境整備課と保全課、保健所も同行して現場を確認した。19日には非飛散性のアスベストが廃棄されたという読谷村の産業廃棄物処理施設にも行き、廃棄されている状況も確認した。
 また、西松建設に対して、これまでの経緯や産業廃棄物処理法に基づいて報告を求めているところである。その報告書を精査した上で、どういう対応をしていくのか検討していきたい」と述べた。

 當間秀史部長の回答に対して、沖縄労働安全衛生センター西表敏克事務局長は「いま部長の回答で非飛散性のアスベストだと述べたが、沖縄県としては非飛散性のアスベストという認識なのか?また、アスベストは沖縄県内でも処理できるものなのか?」と追及した。


 県の担当者から「沖縄防衛局、米軍側の資料、分析機関の見解も非飛散性となっており、メーカーとの確認でも非飛散性となっているので、現段階では非飛散性のアスベストだと認識している。
 また、アスベストを処理できる施設は県内にもある。作業中に粉じんが蔓延していたという件については、アスベストが入っているものをカッターで切ったりした時に粉じんが出たという話しがあるが、ガラスウールなどが飛散したのではないかという考え方もあり、白くコーティングされていたということもあるので飛散しないものであると考えている」との回答であった。

 連合沖縄那覇・南部地域協議会大木庄太事務局長から「沖縄県としては、下請業者や元請け業者にはヒヤリングを行っているが、現場で働いている労働者にもヒヤリングを行うべきである。業者は飛散性であればリスクが高くなることから、非飛散性だと言い続けるはずである。県として独自で調査を行い、本当に非飛散性のアスベストなのか調査していただきたい」と訴えた。

 最後に、高良恵一事務局長から「今回の西松建設の対応は、非常に現場従業員の皆さんに不安を投げかけたという結果になっている。ヒヤリングをする中で誠意ある対応だったとは全く思えない。アスベストが入っていることを隠して作業させ、廃棄物を車に積んで道から走らせ、産廃業者で処理させていることから、かなり広域に懸念が広がっている。
 これまでの業者の対応に関しても不信を持っている。まだ覆い隠されている部分があるのではないかと考えるのが普通であり、業者から出された書類だけを見て判断するのではなく、もっと現場の実態を重視した形で事実確認を進めていただきたい」と強く訴えた。

 當間秀史部長は「これから報告書もあがってくるので、皆さんの意向も踏まえて対応していきたい」と回答した。

   
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