連合沖縄2023新春の集いを開催

2023年1月4日(水)沖縄ハーバービューホテルにおいて、「連合沖縄2023新春の集い」を開催しました。

新型コロナウイルス感染症の影響により、約3年ぶりの開催となる新春の集いには、約100名の皆様にご参加いただき、2023年の労働運動の前進に向けて決意を確認しました。



主催者を代表して、東盛政行連合沖縄会長は、「3年ぶりに対面による新春の集いを開催できたことを心から嬉しく思います。長きにわたる新型コロナ過も徹底した感染予防対策により、経済活動も活発化してきた中で、再び感染者が増加傾向にあります。今後も感染予防対策を徹底しつつ、社会経済活動を活性化していく事が重要です。

我が国においては、欧米主要国と比べ個人消費が低迷し、コロナ過からの回復スピードが遅く、輸入物価上昇に対して賃上げが追い付かず、中小企業においては、適正な価格転嫁が進まないなど、多くの問題が山積しています。

2023春季生活闘争では、円安や原油価格高騰に伴う急激な物価上昇に対し、賃金引き上げが追い付いていない等の問題意識を共有するとともに、経済・社会の活力の原動力となる「人への投資」を積極的に求める「未来づくり春闘」を更に深化させていかなければなりません。

連合は、コロナ過の影響や急激な物価高により国民生活に大きな影響を及ぼしている状況を鑑み、賃上げの社会的波及、格差是正、生活困窮者支援に連合全体で取り組む社会的キャンペーンとして「賃上げ実現・くらし支援、あしたを変える連合緊急アクション」を1月12日から全国的に展開します。連合が先頭に立ち、けん引役としての役割と責任を果たしてまいります。

政治情勢について、ロシアのウクライナ軍事侵攻、台湾有事の懸念から日米軍事演習が強化され、防衛費についても増税で確保する事が昨年末に報道されました。南西諸島の軍事要塞化の動きが進みつつあり、再び日本が戦前回帰されるのではないかと懸念されています。マスコミ報道においても、41市町村長へのアンケートで7割の首長が再び戦火に巻き込まれるのではないかと危惧しています。沖縄から平和を希求する思いを皆で発信していきましょう。結びに、皆様の御健勝、ご多幸を祈念申し上げます」と述べました。

新春の集いでは、ご来賓を代表して、池田竹州沖縄県副知事をはじめ、金城克也沖縄県経営者協会会長、西川昌登沖縄労働局長、高良惠一沖縄県労働金庫理事長にもご挨拶をいただきました。

  

  

閉会の挨拶で喜納浩信連合沖縄副会長は、「連合沖縄新春の集いにお集まりいただき感謝申し上げます。2023年は、連合ビジョンである「働くことを軸とする安心社会」、その理念を基にコロナ過で傷んだ経済、雇用、政策・制度要求、ジェンダー平等多様性社会の推進等、労働運動を連合沖縄として展開していきます。

特に、2023春季生活闘争においては、昨年から続いている物価上昇に対して賃金の引き上げを行わない限り、働くものの生活の維持・改善につながりません。高い水準での妥結をめざして、マイナスとなった実質賃金の回復による景気回復、景気の好循環を創り出し、沖縄で働くすべての労働者に賃上げが波及するように取り組んでいきたいと思います。

最後に、ご参集いただきました皆様の御繁栄とご健勝を祈念申し上げます」と挨拶し、閉幕しました。

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