連合2024平和行動in長崎【参加報告】
2024年8月8日(木)~10日(土)の行程で「連合2024平和行動in長崎」へ木本連合沖縄副会長を団長に据え、連合沖縄から総勢13名の旅団を結成して参加しました。
【連合2024平和ナガサキ集会(8/8)】
「被爆79年 連合2024平和ナガサキ集会(主催:連合、共催:原水禁、KAKKIN)」では、県内外から約2,000名が参加し、高藤義弘連合長崎会長の挨拶で開会し、続いて芳野友子連合会長の主催者代表挨拶、大石賢吾長崎県知事、鈴木史朗長崎市長、リュック・トリアングルITUC書記長からの挨拶がありました。
芳野連合会長は、ロシアによる核の威嚇や米国の臨界前実験に触れ、「核兵器を巡る国際環境は過去数十年で最悪レベルと言われている。日本政府には唯一の戦争被爆国として、核軍縮と核不拡散の強化に向けた外交努力を続けるよう求めていく。」と述べられました。
その後、 (公財)長崎平和推進協会の築城昭平さん(97歳)による被爆者の訴えと長崎大学核兵器廃絶研究センター長の吉田文彦さんによる基調講演、そして若者からのメッセージ、高校生平和大使の紹介・活動報告、平和アピール文の採択、連合北海道へのピースフラッグリレーが行われ、核兵器の廃絶と世界の恒久平和の実現を求めていくこと全体で確認しました。最後は、「For The Peace Of World」を全体で合唱して終了しました。
【ピース・ウォーク(8/9)】
気温35度の猛暑の中、連合長崎の青年委員会・女性委員会のメンバーが平和ガイドをしてくれた「ピース・ウォーク」に参加し、平和公園内のモニュメントや平和祈念像、爆心地公園内の原子爆弾落下中心地碑等を巡り、被爆当時の爆風・熱線の激しさや恐ろしさ、当時の人々の状況等について学習しました。原子爆弾落下中心地碑では、沖縄から持参した平和祈念公園で取水した水を木本団長が献水しました。平和ガイドの説明では「“落下”中心地碑」ではなく、米国が意図的に落とした原爆なので、「“投下”中心地碑」と呼ぶのが本来相応しいのではと提起されていたのが印象的でした。ピース・ウォーク前後の空き時間には、参加者各自で原爆資料館にも入館して学習を深めました。
【万灯流し(8/9)】
ピース・ウォーク終了後、浦上川で開催された「万灯流し」に参加し、連合沖縄参加者一人ひとりの平和への願いや思いを書いた灯篭を川縁に並べ、原爆で亡くなられた7万余の尊い命を偲び、祈りを捧げました。
「万灯流し」は、1949年8月9日、犠牲者の慰霊と恒久平和を願い、手作りの万灯を浦上川に流したのが始まりとされています。厳しい戦時下で懸命に生き、犠牲となった市民に「ひとすじの灯を」をいう呼びかけで青年団、地元自治会、消防団そして原爆殉難者慰霊奉賛会へと移り、現在は連合も協賛し運営に協力しています。
◆ 感想
原爆・核兵器の恐ろしさ・悲惨さ、命の尊さ、平和の大切さを改めて深く考える機会となりました。被爆79年となり、年々被爆者が減っていき、核兵器を巡る国際環境も過去数十年で最悪レベルと言われている中で、今回参加した仲間が長崎で感じ・学んだことを職場や家族、友人や知人にしっかりと伝え、核兵器の廃絶と世界の恒久平和に向けて、全国や世界の仲間とも連帯して取り組んでいかなければならないと感じました。長崎を最後の被爆地に!!