連合沖縄2025春季生活闘争開始宣言集会を開催

2025年2月27日(木)沖縄県庁前広場(県民広場)において「2025春季生活闘争開始宣言集会」を開催し、構成組織組合員約300名が結集しました。
【集会議長の照喜名朝和さん(電力総連)・比嘉康弘さん(航空連合)】
【開会の挨拶】
開会の挨拶で連合沖縄喜納浩信副会長(UAゼンセン沖縄県支部長)は、「組合員から生活が厳しくなった、節約を強いられている等の声が寄せられている。消費の低下は景気後退につながる。賃金は毎年上がるべきものであり、産業間格差や雇用形態間格差を是正することが必要である。構成組織が連帯して賃上げに取り組んでいくことで労働組合の無い働く仲間の賃上げにも波及させることが労働組合としての社会的責任である。私たち労働組合が強く訴え、経営者はその訴えを受け最大限の努力をする、そんな春季生活闘争にしていこう」と述べました。
【主催者代表挨拶】
主催者を代表して、連合沖縄仲宗根哲会長は「社会全体の機運は賃上げに対し是正的に動いている。2025春季生活闘争では、動き始めた賃金・経済・物価を安定した巡航軌道に乗せる年にしなければならない。行政・労働組合・経済団体・生活者がスクラムを組んでノルムを変えていく年にしなければならない。『賃上げがあたりまえの社会』のスローガンのもと、適切な価格転嫁・適正取引、製品とサービス・労働の価値を高め物価上昇に負けない持続的な賃上げを勝ち取ろう。労働組合を結成し、その力を結集し社会にうねりをつくり出していこう」と訴えました。
【情勢・方針提起】
連合沖縄知花優事務局長は、賃上げ目標として5%以上、中小企業では6%以上、沖縄では月額1万5000円以上の賃上げを指標にすることが示され、雇用の安定確保、労働条件向上、ジェンダー平等推進など7つの重点項目が提起されました。
【決意表明:宇根信明執行委員長(UAゼンセン・沖縄コカ・コーラユニオン)】
宇根執行委員長は、「正社員で7%、短時間組合員で7%の賃上げ要求を決定した。実質賃金の低下、特に沖縄は厳しい状況にある。2025春闘でも生活苦を訴え、1円でも多くの賃上げや今後も安心して働ける環境を求めていく」と決意を述べました。
【決意表明:崎間靖事務局長(フード連合)】
崎間事務局長は、「総額1万8000円以上、一時金6ヶ月、最低4ヶ月の要求案を確認した。県内で働く食品関連産業労働者は、情報の共有や連帯を密に行い、強固な共闘体制を敷いて、あらゆる戦術を駆使し満額回答を引き出すまで一致団結して闘っていく」と決意を述べました。
【2025春闘開始宣言(案)提案】
連合沖縄女性委員会:新垣美奈子女性委員が「賃上げがあたりまえの社会」実現に向けた2025春闘開始宣言(案)を読み上げて提案し、満場一致で採択されました。
【閉会の挨拶】
連合沖縄前底伸幸副会長(自治労沖縄県本部執行委員長)は、「労働組合の真価が問われる春闘である。賃上げがあたりまえの社会を実現していくためにも2025春闘でしっかりと賃上げを実現しよう。民間だけでなく官公部門も一緒に闘う決意を固め前に進めていこう」と述べました。